たとえば。
君のスマホが震えるのは、通知のせいじゃない。そこに宿る孤独となにかを共有したいという人肌のような欲求のせいだ。
23歳の雨夏そよは、まるで壁紙のように静かな女の子だった。色白でメガネが似合って少しだけ猫背。だけど、その背中には不思議な熱があった。静かな部屋に突然差し込む西日みたいに。
雨夏そよがSNSという名前の浮遊空間で
君が誰かを必要としていたとしても、声に出してしまえばそれはただの「お願い」になる。でも彼女はそうじゃなかった。
ただ、ひとつの願望を一文で告げただけ。「中出ししてくれる人、連絡ください。」
これは挑発でも誘惑でもなかった。彼女にとってそれは、日常の続きのようなもの。SNSは彼女にとって、手紙のポストのようなものだった。返事が来るかはわからないけれど、投げてみないと何も始まらない。
身近に絶対いる地味で静かな女の子が発する熱
雨夏そよは、決して目立たない。けれど地味な印象の裏にだからこそ燃えあがるものがある。清潔な部屋、脱ぎ捨てられたメガネ、その視線の奥に宿る曇りのない意志。
それは、ただ快楽を求めるのとは違う。彼女の中には自分を誰かに印すような渇望がある。マーキングという言葉は乱暴だけれど、君は彼女の中にしるしを残すことになる。
それが罪なのか救いなのかは、よくわからない。ただ静かな欲望がそこにはある。
メガネが似合う地味なニート女子のなかに密やかに募るもの
地味という言葉は時に人を見えなくする。けれど彼女は、まぎれもなく存在していた。ニートという言葉も、ただのラベルにすぎない。彼女のような人がいて誰かに求められることを知り、その肌で確かめ合う。
愛ではないかもしれない。でも愛にすごく似た熱がある。セックスは儀式みたいだった。彼女の中に自分のすべてを注ぎ込みたくなるような、そんな不思議な魔力。そして君はまた連絡をとってしまう。
たぶん、彼女もそれをわかっている。
だから言いたい。「君みたいなコが好きな男はたくさんいるから、ニートからの脱却する術があるんじゃないか？」そう言い終わった後に、また君に中出ししたい(201KNMB-105)。
