僕の心臓は先輩・沙耶香の存在を知ってから、ずっと不規則なリズムを刻んでいた。彼女は女子校生でありながら、運動部を転々とし、まるで都市伝説のように「男を食いまくってる」というヤリマンの噂に彩られていた。
そんなのは、世界の裏側で鳴っているただの雑音に過ぎない。意を決して告白すると、彼女は微笑み、二つ返事でOKをくれた。しかし交際が始まると、噂通りどこか慣れてるように見える沙耶香の振る舞いに、自分ばかりが取り乱していることに、僕は小さな不服を覚えていたのだ。
多紋サカキのこたえあわせ

タイトルは「こたえあわせ」。サークル名は多紋サカキ。
噂という名のノイズと先輩の「エロキュートな仕草」が解く謎
僕の不安は、やがて確信へと変わるはずだった。だがこの物語は静かに、僕の予感を裏切る。沙耶香は、貧乳というどこか儚げな身体に噂とは裏腹の、嘘偽りのない「処女」という真実を隠し持っていたのだ。
彼女のヤリマンにみせる処女という心理的なエロキュートな仕草は、ただの天性の魅力であり、僕が感じた「慣れ」は、おそらく僕自身の心が生み出した幻想だった。彼女はすべてが初めてだと微笑む。それは、世界が静かにこたえあわせをする瞬間だ。
先輩の過去を巡る噂と、現在の純粋な感情が交錯し、二人の関係はまるで深くて澄んだ泉のように、次第に透明になっていく。
根拠のない噂と、真実の処女の純粋さとの間で揺れ動き、その矛盾こそを愛しく、そして鮮烈に感じたいと願う、繊細な感性を持つ君に。



